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熱処理用語集

さ行

    再結晶さいけっしょう

    加工を加えた金属を加熱すると、ひずみのない新しい結晶粒が発生し、周囲のひずみの多い結晶粒を蚕食して成長する。これを一次再結晶という。
    さらに加熱を続けると、特定の結晶方位を持った結晶粒が隣接する結晶粒を食って成長する再結晶が起こる。これを二次再結晶という。
    再結晶を起こす温度を再結晶温度という。この温度は、金属および合金の純度または組成、結晶内の塑性ひずみの程度、加熱の時間によって著しい影響を受ける。

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    再結晶焼なましさいけっしょうけきなまし

    再結晶を利用して、ある特定の性質を得るときに行う。

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    再熱割れさいねつわれ

    溶接部が再加熱されたときに、主に熱影響部(HAZ)粗粒域に発生する割れの総称で、長年SR割れと呼ばれてきた。

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    サブゼロ処理さぶぜろしょり

    経年変化(寸法)を防ぐために、焼入れ直後に0℃以下の低温度に冷却する処理。又、焼入れ後に残留するオーステナイトのマルテンサイト変態を進行させる処理でもあり、一般的には、-70℃までの温度域で行なわれる。 マルテンサイトが増加するため、硬さが高くなり、耐摩耗性や、焼戻し後の機械的性質が改善される。

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    酸洗いさんあらい

    鋼板、鋼材などの表面に生じている酸化物皮膜、あるいはスケールを除去するために、塩酸、硫酸またはその他の酸溶液に浸漬して処理する操作。

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    酸化さんか

    鋼が加熱されるときに酸素と結合する現象で、生じたものを一般的にはスケールと呼ぶ。

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    残留応力ざんりゅうおうりょく

    外力が負荷されていない状態で、材料内に存在する応力を残留応力という。鍛造、圧延、曲げ、塑性加工による応力、加熱冷却による膨張、収縮による熱応力、熱処理による組織変化の際発生する変態応力等が有り、溶接、切削加工等でも発生する。残留応力の許容範囲の限界を超えた場合、割れ、変形等としても現れる。

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    残留オ-ステナイトざんりゅうおーすてないと

    連続冷却あるいは等温保持後、オーステナイトが100%マルテンサイト変態あるいはベイナイト変態しないで、一部残留するときのオーステナイト。
    機械的性質に悪影響、経年変化の原因ともなる。サブゼロ処理でマルテンサイト化出来る。

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    自然時効しぜんじこう

    室温に放置することによって自然に過飽和固溶体から微細な二次相を析出させる熱処理。

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    質量効果しつりょうこうか

    被熱処理物の大きさ(質量)によって焼入効果の異なる度合いを言う。被熱処理物の大きさによる焼入効果の違いの大きいことを質量効果が大きいと言い、炭素鋼は、一般的に質量効果が大きく、合金鋼は質量効果が小さい。

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